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オオタナナエ 台所教室+

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2013年 02月 14日

一品持ち寄りの悩み

昨日に引き続き・・

今日は、「一品持ち寄り」について考えてみます。笑


「一品持ち寄りで!」と言われたときに、何を持っていくかというのは、私もいまだにとても迷います。

まず思い浮かべるのは、その集まりに誰が来るのかということ。
集う人々の年齢や性別、嗜好や通常の食生活のあり方によって、持ち寄るべきものは大きく変わってきます。

親しい人々との集いのときは、皆が何を持ち寄るかを発表しあうようにしています。
当日までのお楽しみというのも、もちろん楽しいのですが、
かつて、何人もの人が「おいなりさん」ばかりを持ってきてしまう「きつねの集い」や、
いちごだらけの「乙女の集い」、その他にも、変な偏りが出来てしまうことはしょっちゅう。
なので事前に発表しあうのがよいのです。

せめて、炭水化物!とか、おかず!とか、汁物!とか、ざっくりとでも担当を決めると、
スマートな持ち寄り会が開催できます。

では、事前に発表しあえないような、大人数とか知らない人同士の集いの場合はどうでしょう?
まずは、料理を持っていくかデザートを持っていくか。悩むことろです。
お料理が嫌いではなければ、是非まずはお料理を!というのが私の考えです。
デザートのない集いは別にこまりませんが、料理のない食事会は困ります。
私は、指定されない限り、まずは料理に取り掛かります。

温める設備のなさそうなところに持っていくなら、冷めてもおいしいものを。
誰ともかぶらなそうな具材のサラダや、食べやすい生春巻き、お肉料理を。
かぶらないコツは、とにかく自分らしいものを。
私だったら、ベトナム料理はもちろんですが、今まで出会った異国の友に習った料理などを作ることもあります。
インド人友に習ったインドカレー、フランスでよく食べたサラダ・・・などと言えば、
多少鼻につくことはあっても、たとえ不思議な味でも(?)、皆進んで食べてくれるものです。

そして、もうひとつのオススメは、郷土料理。
仙台生まれの仙台育ちの私は、この地でなにか特別に郷土料理を振舞うことはありませんが、
ベトナムに行けば仙台の芋煮を作ったり。
とにかく、他の人にはなじみのない何かを見つけるのが喜んでもらえるコツな気がします。

かつて、持ち寄りの集いに、中国人の友達が作ってきた麻婆豆腐は、それがクックドゥだったにも関わらず、私たちのテンションを無駄にあげてくれました。
そんなものです。

おやつを持ってきて、といわれることも多いです。
仕事柄、当然「手作り」であることが大前提。
以前、手作りでは安っぽくて申し訳ないからと、素敵なお菓子を買っていったら、とてもとても
がっかりされたことがあり、それ以来、手作り一筋~!

おやつで一番人気は、市販のあんこで作るお手軽「苺大福」。
どこへ行っても大人気だとわかっているので、作り方を教えることを前提に、材料だけ持ち込むこともあります。
頼まれてもないのに、レシピを人数分持参したことも。
予感は的中で、集いの翌日から、一週間は、毎日誰かの大福写真が携帯に届き、私の携帯は大福だらけに・・・。
「お姑さんによろこばれました」っていう声も多くて、一般的に冷えがちな嫁姑戦争にまで、
素敵な影響をもたらせたことを思うと、喜びもひとしお。

それから、頻度が高いのは王道のプリン。
大きなバットにやや固めに焼いて、どどんと持ち込みます。
懐かしい味のプリンはみんな大好き。
知らない人のたくさん集まった会のあと、私はしばらくいろんなところで「あのプリンの人」と呼ばれていたと聞いたことがあります。
名前で呼ばれずに「プリンの人!」」だなんて!!!
と、怒ったりしてはいけません。
自分が作ったものを皆が忘れずに長いこと覚えていてくれるというのは、ある種、名前を覚えて頂くより難しくてありがたいこと。
そんな場合、また同じメンバーで集まる時は、私は堂々と何度でも「またプリンを持ってきた人」になります。
2度目に同じものを食べるのは、期待値が高まるからそんなにおいしく感じないかもな・・とか思いつつ。

県外の友達のところへは、「がんづき」を。
東北ではメジャーなおやつの黒糖の蒸しパンですが、全国区ではないので、珍しがられて喜んでもらえます。

あ、それからもうひとつ大事なこと!
それは、量を作りすぎないこと。
50人来るパーティでも全員がそれをおなかいっぱいに食べなくてもいいので、
10人程度の量を作ることをオススメします。



そんな感じです。

なにか皆さんの参考になればうれしいです。
3月2日には教室で持ち寄りパーティがあります。
そこで何を持ってくるか、いろんな方に相談されていたので、今日はこんな内容でした。


どうしても、作る時間がない方は、無理せずに苺や飲み物を持参されることにも賛成です。
その時は、とびきりな笑顔で「うちの庭で取れた苺を摘んできたの♪」とか、
「庭のぶどうで作ったワインなの♪」とおちゃめな一言を言い添えることを忘れずに。

あれこれ、書きましたが、とにかく、難しく考えずに、気軽に人に振舞ってみることです。
みなさま、沢山の楽しい一品持ち寄りパーティを。
長い文章、ここまで読んでくださってありがとうございました。

写真は、いつだったかにどこかに持ち込んだ、鯛のお頭だけ(特価!)の炊き込みご飯。




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by nanaeota | 2013-02-14 23:10 | Comments(0)


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