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オオタナナエ 台所教室+

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2010年 05月 25日

ムイ先生のお茶の話

まだ少しベトナムでのお話。

日々通ったオーバーランドクラブでの出来事。

今回初めてお会いしたムイ先生。
旅人の生徒がおなかを壊したと言えば、トントンと生姜を刻んで生姜のお茶を差し出してくれたことがありました。
おなかが温まって、腹痛に利くのだとか。
全く恩着せがましさとかがなくて、すごく素敵でした。

とうもろこしを料理に使った日は、とうもろこしの皮やヒゲの部分がお茶に使えるという話に関して、
あれこれ質問した私。(ベトナム語が流暢な通訳ユキさんを挟めば質問し放題)
先生は「今度機会があったら作ってあげる」と言ってくれたけれど、
薄汚れた、どす黒い心の私はこれを、社交辞令と受け取り、受け流す。

そして、数日後。ムイ先生のお茶の話_c0154399_0132056.jpg
先生はせっせととうもろこしのお茶の準備をしてくれていました。
しかも、とうもろこしの皮やヒゲだけではなく、解熱に効くというその他の薬草も買ってきてくれていました。
先生は薬草についても詳しいご様子で、いろいろ説明してくれました。

ベトナムの市場には薬草おばさんなる人が存在するらしく、症状や効用を相談すると、処方してくれるらしい。
胡散臭いけどすごいー。

やかんに薬草を入れてコトコト煮込む。
漢方薬のような苦々しい味を予想したけれど、ほんのりととうもろこしの香りのする優しいお茶でした。

私も、ムイ先生のようにちゃんと約束を守る料理の先生になりたいものです。
私の教室では、「あとで○○を売っているお店の場所教えまーす」とか、「次まで調べておきまーす」
なんていう約束は、さらりと水に流され・・・。
私は、口だけ先生。

たまにこうして「生徒」という立場を経験するといろいろ考えさせられる点も多かったです。

人が作ってくれるお茶とか食事って本当にありがたくておいしいなとも感じました。
灼熱地獄のベトナムでは解熱作用をはっきりと体感するのは難しかったけれど、きっと効いていたはず!!

おいしいお茶のお話でした。

by nanaeota | 2010-05-25 23:52 | Comments(2)
Commented by サオリ at 2010-05-26 23:23 x
そういう芯の通った姿勢って素敵ですよねー。とうもろこしのお茶は韓国料理屋さんで飲んだことあるけど、そんなような味なのかしら??
Commented by nanaeota at 2010-05-27 21:22
>サオリさん
そうなんですよー。
ホント、素敵!
とうもろこしの皮のお茶は、まんま皮とかヒゲの味って感じでした。
韓国のお茶よりダイレクトな感じ・・・?
うーん。
伝えにくい。


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