2008年 12月 13日
2日目。 カンボジア人の友人の友人であるアムちゃんに連絡することになっていましたが、さすがに朝早すぎるかなーと思ってとりあえず朝食だけは、自分たちで済ませようと、ホテルを出て、店を探していると、「OOちゃんの友達ですか?」と、車の中から話かけてくる人が!! え!! なんで私たちを見つけられたの?? そして、まだ朝7時だけど!!! 夕べ、私たちと連絡が出来なかったため、勝手に朝7時にホテルに着てみたというアムちゃん。 そして、ホテルから日本人らしき人が出てきて、きっとこの人だ!と思ったそうなのですが、確信できずにホテルの人に聞いたところ、やっぱり私たちだったので、車で探して着いてきたと!! 朝の7時ですよ!! 早い! そして、車でお出迎えっていうことに二重の驚き! 更に驚いたのは、私たちを乗せるために、朝5時半に起きて車の掃除をしてくれたという!! 別に、車なんて汚くたって文句は言わないのに、本当にすばらしい~!! 会ったこともないない人のために、5時半起き。 この奉仕の心、見習いたい!!(けど、一生無理!〉 アムちゃんは29歳の明るい青年でした。 かつては仙台と盛岡に留学していて、日本語ペラペラ。 今は、カンボジアの公務員と大学講師の二足のわらじを履いてます。 私は、会ったことがありませんでしたが、日本人の友達に「プノンペンに行くんだけど、誰かいなかったっけ?」ってメールしたところ、 アムちゃんの名前があがり、カンボジア人の友達がわざわざアムちゃんに電話してくれて、今日に至りました。 つなげてくれた、Gちゃん、Pセット、ありがとう~! 会う前は、知らない人だし、一回くらい一緒に食事が出来ればいいなと思っていたのですが、アムちゃんは案内する気満々! まずは、朝食から一緒に!と思ってくれたみたいで、早朝に迎えに来てくれたんだそうです。 そんなわけで、アムちゃん行きつけのカンボジア名物フーティウ麺を食べに。 アムちゃん一家行きつけの綺麗なお店で、一家の素敵な暮らしぶりが伺えます。 ベトナムにもフーティウはあるのだけれど、本場のものは、出汁の風味が強くて、さすが!なお味でした。 アムちゃんはじめ、他のカンボジア人はお砂糖たっぷりかけて食べてましたが、私はそのままで・・・。 フレンドリーなのでとても話も弾んで、楽しい朝食でした。 アリガトウ~~。 その後は、カンボジアの観光巡りをしつつ、「ここは僕の小学校!」「大学!」「職場!」とアムちゃんの思い出巡りもしてくれました。 途中、蓮の実をみつけて、食べ方がわからないという私たちに買ってくれて、食べさせてくれました。おー、なんかこういうの食べるのローカルっぽくていい!! その後、車が故障して一旦、家に戻り、家族にご挨拶。 立派なお家には、国王と並んでるお父様のお写真が・・・。 なんだか、すごい家です。 お父様がはじめに挨拶に来てくれて、日本の援助いかにカンボジアを助けているか、などを語ってくれました。 特に私が何かをしているわけではないけれど、そんな風に感謝してくれていて、とても嬉しい気持ちになりました。 人は、受けた施しのことに関しては、忘れがちなのが普通です。 だけど、この一家は違うみたいです。 お母さんや兄弟も来てくれて、みんなニコニコと優しく挨拶してくれました。 カンボジアは目上の人には両手を合わせて拝むみたいに挨拶をします。 ベトナムにはこの風習がないので、なんだか新鮮でした。 お昼ごはんは、もう一人かつて仙台に留学していたチェトラさんも合流してくれました。 なんだか、こうして、わざわざ、集まってくれて嬉しい~! お勧めのカンボジアカレーやその他名物がテーブルいっぱいに並びました。 どれもこれもおいしかったけど、ひとつ理解できなかったのは、 ごはんの上に完熟マンゴーと魚の干物を乗せて食べるというもの。 青いマンゴーなら甘くないので理解できるのですが、本当に芳醇なマンゴーをごろりとごはんの上にのせるのです。 アムちゃんは「たぶんこの食べ方は日本人は好きじゃないので、別に食べてもいいです」と言ってくれましたが、大正解。 どうもこの組み合わせには賛同できず。 ベトナムでも食事中にスイカやマンゴーを出してきて、それをごはんの上に容赦なく乗せて食べます。 カンボジアでも、果物はおかずになるようです。 うーーーん・・・。奥深い・・・・・。 午後はまた観光。 カンボジアと言えば、ポルポト。 「悲しい場所です」とアムちゃんが言う囚人の収容所だった学校に行きました。 思ったことや聞いてみたいことなど、そのままぶつけてしまったら、アムちゃんが不快に思ったりするかしらと少し心配だったのだけれど、 アムちゃんの開かれた感性や前向きな印象を信じて、いろいろ話も聞いてみました。 ポルポト政権はほんの30年前のつい最近の、私が生まれてからも続いていたことで、「歴史」と呼ぶには新しすぎる現実。 アムちゃんのおじいさんもポルポト政権によって殺されてしまい、ご両親もそれはそれは大変な苦労をされて、この時代を乗り越えたそうです。 そんな彼の口から聞く話の全ては、今までは遠い国の悲しい物語のような感じにしか思えていなかったものを、急に現実として近くに感じさせられるくらい、生々しく、重たいものでした。 若者でも語りたがらない人が多いという、そんな話を、そのままに聞かせてくれて、そんな気持ちごと、ちゃんと心に刻もうと思いました。 なにを言っても薄っぺらな感想になってしまいそうな、この悲しい悲しい現実が、どうかもう繰り返されることがありませんように。 いつか、殺し合うことのない平和な世界になりますように。 夜は、アムちゃんの弟が加わって、カンボジアの牛肉の鍋を食べに。 15歳の弟くんは、日本の15歳にはこんな子いないだろうな~と思うくらいに、素直でかわいい。 「お兄ちゃんの好きなところは?」という問いかけに、「優しいところ!」と間髪いれずににっこり笑顔でこたえられる15歳。 かかかか、かわいいー。 いつか日本に留学したいという。 みんなで野菜たっぷりの鍋を食べながら楽しい夕食。 一日一緒にいただけの人たちだけれど、たくさん話をすることが出来て、本当に会えてよかった! 誰かの友達とかが日本に来るよ!と言うときには、私もこんな風に誰かをもてなし、楽しんでもらいたい!と強く強く思った1日でした。 5時半起きは無理だけどね。 楽しい1日をありがとう~~~。
by nanaeota
| 2008-12-13 12:26
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