今月のレッスンはこんな感じ。
豆腐の肉詰めのトマト煮は、ベトナムのどの地域でも食べられる家庭料理。
はじめて食べたのは、仙台に留学生として来ていたミンさんが作ってくれたものでした。
十年近くも前のことで、わたしもまだベトナムに行ったことはなく、フォーと生春巻き、それからパリで食べていたほんの数種類のベトナム料理が、わたしの知るベトナム料理のすべてでした。
ミンさんに得意なお料理を作って欲しいとお願いしたら出てきたのが、そのかわいくておいしい豆腐の肉詰めで、「へーーこんな和食みたいなお料理もあるのかー」と感心しました。
日本でも外食と家庭料理にそれぞれの良さがあるように、ベトナム料理にもまたそれぞれのおいしさがあります。
ベトナムの家庭料理はとにかく、包んだり、挟んだり、巻いたり、とにかく手間を惜しみません。
料理に対する細やかさや可愛らしさが、バイクの運転や接客態度にもっともっと反映されれば、ベトナムはもっともっと素敵な国になれるのに!と、勝手に願ってやみません。
まあ、人々のおおらかさやいい加減さもわたしにとっては魅力のひとつではありますが。